2023年8月のお盆に 百名山の仙丈ヶ岳(標高3,033m)に登ってきました。
北沢峠では予約なしでテント泊をすることができるので、天気のいい日に行こうと狙っていた仙丈ヶ岳。ここからは甲斐駒ヶ岳にも行けますが、今回は2日目午後〜3日目に天気が崩れそうだったので、仙丈ヶ岳1本にしました。
今回のルートや所要時間
今回は1泊2日のテント泊なので、行程は下記のようになりました。初日はほぼカロリーも消費せず、川沿いでのんびりです。
1日目
13:00 北沢峠着→13:15 長兵衛小屋着→14:00 設営完了、昼食→15:00 散歩→18:30 夕飯→19:30 就寝
2日目
4:30 起床→5:30 長兵衛小屋出発→7:00 分岐→7:45 小仙丈ヶ岳→9:00 仙丈ヶ岳→9:30 仙丈小屋→10:20 馬ノ背ヒュッテ→11:50 長兵衛小屋
今回は1日目の様子も含め、レポートします。
1日目:北沢峠でテント泊
初日は9時に茅野駅に到着。10時40分発のバスに乗り、1時間かけて仙流荘に向かいます。この区間のバスは普通の路線バスなので荷物の置き場がなく、膝の上に1時間テント泊のリュックを置くのは辛かった…。ちなみに茅野駅→仙流荘行きのバスは1日これ1本のみです。
仙流荘で降りたらチケット売り場でバスチケットを買い、登山バスに乗り換え。また1時間かけて北沢峠へ向かいます。この区間はマイカー規制されているため、行けるのはこのバスのみ。朝はチケット売り場が大行列なのをよく見かけますが11時台に並んでいる人はおらず、バスを降りた順にスムーズに買うことができました。
12時10分のバスに乗り、無事に北沢峠に到着です。車中ではバスから見える山などについて、色々説明をしてくれました。北沢峠で唯一テント泊ができる長兵衛小屋までは、徒歩15分ほど。初日の予定はあっという間に終わりです。
長兵衛小屋(標高1,980m)でテント泊の受付をしたら、好きな場所にテントを張ります。テント泊は1日1人1,000円とういう衝撃の安さ!ありがたいです。
今回、私たちは川沿いにテントを張りました。一番奥と小屋の真ん中くらいの位置なので、トイレもそう遠くなく良かったです。ちなみにトイレは簡易水栓だったので、個人的にはちょっと鼻をつまめばキレイで快適。ただ男子はニオイがちょっと…と相方が言っておりました。
さっそく、長兵衛小屋の売店でお酒を購入!確か600円くらいだったと思います。この他にも生ビール、ビール、ハイボール、ワインなどお酒は充実。売店は19時くらいまででしたが、缶ビールは小屋前の自販機で売っていました。
さらにここはバス停から徒歩15分という好立地なので、お酒もある程度持ってくることができました。すぐ側の川で冷やせるのがありがたい…。とにかく暑い日で飲んでいるとどんどんぬるくなるので、川につけて冷やしながら飲む(笑)。ちなみに北沢峠のバス停前のこもれび山荘では、サッポロクラシックが売っていました。
あとこのテント場は川が流れているだけあって、とにかく水が豊富。水場からは常に水が出ていて汲み放題でした。
近かったので食べ物も色々持参しました。ランチはラーメンを食べ、ディナーはメスティンでお米を炊いて無印良品のハンバーグカレーをON!
カレーだけだと物足りない…ってなりがちですが、ハンバーグがあればパワーチャージできてグッド!川で冷やしてたゆで卵も入れました。
意外と疲れていたのか飲みすぎたのか、日が暮れた19時半は就寝しました。
2日目 仙丈ヶ岳への登山開始!
まわりの気配で4時ごろに起床。この日は晴れ予報が午前のみだったので、朝食を食べて5時半にはスタートです。登山口は長兵衛小屋から登ってすぐのところにありました。
ここからだと一合目は通らず、直接二合目に着きます。途中で北岳が見えるスポットもありました。
けっこう登ったのにまだ二合目かという感じです。このルートは「⚫︎合目」の看板がポイントにあるので目安に。分岐までは樹林帯が続きます。
階段もあって整備されています。分岐までは登山スタートから約90分。600mほど標高を上げましたが、急登があるわけではなく登りやすい印象。南アルプスの女王はやさしい…と感じました。
分岐から小仙丈ヶ岳へ
分岐場所にはベンチがあるので、ちょっと休憩ができます。ここからは馬の背か小仙丈ヶ岳のどちらかを選ぶことに。小仙丈ヶ岳に行くルートが稜線歩きを楽しめるため、今回は天気のいい早い時間にこちらを歩くことにしました。
ただここからしばらくはかなりの急登です。心が折れかけたそのとき…
展望が開けて目の前に小仙丈ヶ岳が!まだかなり登るけれど、ちょっと元気に。
周りの山々も姿を表します。富士山は山頂だけちょこっと見える!振り向くと目の前に甲斐駒ヶ岳もどーんとそびえていました。どちらも北沢峠だけ行けるだけあって近い!
小仙丈ヶ岳まではこの見えるルートをひたすら登っていきます。
到着です。2.864mで登山口から3時間ほどかかりました。絶景で疲れも吹き飛びます。
そしてついに仙丈ヶ岳のお目見えです。すごい!ここから稜線歩きが待っていると思うと興奮します。
いよいよ仙丈ヶ岳の山頂
ここからはもう絶景の連続で、疲れも吹き飛びます。
富士山、北岳、間ノ岳の日本1、2、3位が並んでいる!
やっと山頂が見えてきました。真ん中の一番高いところです。
標高3.033mに到着です。小仙丈ヶ岳から1時間ほどかかりましたが、そんなにかかったのと思うくらいあっという間でした。
山頂からの景色です。
ただこの日は2,800mを超えたあたりから頭痛が起きてしまい、早々に少し標高を下げることに。帰りは馬の背コースを選択。
山頂から少し下にある仙丈小屋に下りてきました。ここからも山頂がキレイだし、藪沢カールも見ることができます。カールも大きい!
少し下って振り返っても、まだ絶景でした。
馬の背ルートは比較的なだらかで歩きやすかったです。鎖場もありましたが慎重に歩けば問題なく、途中に馬ノ背ヒュッテがあるので水を補給できたのもありがたいです。分岐までくればあとはピストンで、下りは2時間ほどでした。
戻ったらバスに合わせてテントを撤収!
下山後は炊いたお米にONスパム。セブンイレブンのバジルパスタソースをかけたら、意外にも美味しかったです。
ちなみに去年まで小さなリュックでテント泊をしていた我が家ですが、このときがバルトロリュックデビューでした。
帰りは仙流荘まで戻り茅野行きのバスまで時間があったので、仙流荘の日帰り温泉を利用。もっと混むかと思ったのですが、そうでもなく快適に入れました。車の人はもう少し離れた温泉に行くのかもしれませんね。
1日1本の17時発のバスで茅野へ。全員が座れるように臨時便を出してくれてありがたかったです。
テント泊、アルプスデビューにやさしい仙丈ヶ岳
テント場がバス停から徒歩15分、難所も少なく歩きやすい南アルプスの女王・仙丈ヶ岳。みんなにやさしい場所…という印象でした。川沿いのキャンプは暑い時期に本当に気持ちがいい!次回は甲斐駒ヶ岳登山の挑戦をしに、また訪れたいです。